タバコに含まれている、ニコチン、タール、一酸化炭素。これらが何故、有害とされるのか。詳しく見て行きましょう。
ニコチン
喫煙によって体内に吸い込まれるニコチンの量は、タバコ1本の中に1〜3mg。
ニコチンの経口致死量は、体重1kgあたり、約1mg。
つまり、タバコ1本を乳幼児などが誤って食べてしまった場合、死に至る可能性があります。
そして、ニコチンは血管収縮作用がありますので、血液の流れが悪くなります。
結果、動脈硬化の促進を始めとし、心筋梗塞や狭心症などの虚血性心疾患のリスクが高まります。
タール
タールには発がん性物質が含まれています。
タバコ1本に含まれるタールの量は、およそ5〜15mg
例えば、1日に20本喫煙する人の場合は、1年でコップ半分くらいの量(40〜11mgのタール)になります。
癌は、遺伝子だという説もありますが、喫煙者に肺がんや舌ガンなどの患者さんが多いのもデータとして事実です。
一酸化炭素
一酸化炭素は赤血球中のヘモグロビンと結びついて、その本来の働き(体中に酸素を運搬するという働き)を阻害します。結果、慢性的に脳細胞や全身の細胞を酸素欠乏状態にします。そうなると、ニコチンの血管収縮作用に加えて冠状動脈や脳動脈の硬化につながってしまいます。