インプラントのオペにおいて一番大切なのは、診断と治療計画を立てることです。
CTを用いて、確実に骨の状態を診て一番成功率の高いオペを行うには、どうすれば良いのか?を見極めることだと思います。
従来のようにフリーハンドでオペを行うのではなく、ゴールを見据えてそこに近づけるようにいかに工夫して治療を進めていけるか?
そして、そのために必要なのは、計画通りにオペを行えるツールをきちんと用いること、、
私は必ずこのノーベルガイドを用いてオペを行います。
安心感が違います。
人間のすることに100%なんてありません。
でも、そこに近づけるように工夫すること、努力することは可能です。ゆっくりでも確実に。
しっかりと100%のゴールを目指せるように、私はガイディッドサージェリーを選択します。
虫歯の菌で有名な、ミュータンス菌。生まれたての赤ちゃんのお口の中には細菌はいません! お母さんやお父さん、まわりでお世話する人たちのお口から、子供へと感染していくのです。
赤ちゃんの歯が生え始める5〜6ヶ月の頃から、虫歯菌は定着出来る土壌ができあがります。
ここでとあるデータをみてみましょう。
・生後1歳半までに虫歯菌に感染した子供は、かなり重度の虫歯になる可能性がある
・生後1歳半〜2歳半までに虫歯菌に感染した子供は、カリエス発症のリスクが上昇する
つまり、出来るだけ、虫歯菌に感染する時期が遅い程、カリエスのリスクを減らす事が出来るのです。
2歳や3歳になっても母乳育児を続けていて、寝かせる時にくわえさせたまま歯磨きをしない子供さん、哺乳瓶で甘い飲み物を飲ませている子供さん・・ 虫歯菌が居なければ、虫歯にはなりませんが、離乳食を口移してあげていたり、生活の色々なシーンのなかで、気づかないうちに虫歯菌は子供に感染していくのです。
ですので、
・できるだけ、同じ食器を使わないようにする
・口移しでごはんを与えないようにする
・お母さんやお父さん、まわりでお世話をする大人が持っている虫歯菌の数を減らすようにする(虫歯がある場合は,放置せずに治療を済ませておくことや、キシリトールガムなどで積極的に虫歯菌を減らす環境を作る、など)
など、努力して頂ければと思います。
いつの日か、子供に虫歯菌も感染していくのですが、大切なのは、「感染の時期」です。
頭の隅に、このデータのことを置いておいて頂ければと思います。
家庭用のフッ素歯磨き粉など、いろいろな製品が市販されています。
ここでは、家庭用のフッ素についてのお話をさせていただければと思います。
家庭用のフッ素は、濃度にして100〜950ppmほどのものがほとんどです。
一方、歯科医院で使用するフッ素は濃度にして9000ppmの濃度になり、家庭用のものの約10倍ほどの濃度となります。(※フッ化ナトリウムでの濃度のお話になるので、フッ化第一スズをお使いの方は、濃度表記が異なる場合があります)
当院では、月齢によってざっくりと適正濃度を決めています。
0・1・2歳 100ppm
→ ピジョンのフッ素(¥450ほど)やレノビーゴ(¥1350)など。歯が生え始めたら使用が可能です。
始めはガーゼに塗布して指で塗り込んであげるところからスタートして、1歳を過ぎたら歯ブラシの毛先に付けて塗り込んでください。歯ブラシの毛の感触に少しずつ慣れさせてあげるのが大切です。2歳をすぎるとなかなか歯磨きを嫌がって、お口を触らせてくれない子供も増えてきますが、ここは根気よく続けましょう!
3・4・5歳 500ppm
→ check up gelのバナナ味など。 歯科医院専用のフッ素ジェルです。(¥850)
市販のもので500ppm前後の製品を探すのはなかなか難しいです。濃度表記がされておらず、フッ素含有としか書いていない場合も多々ありますのでご注意下さい。
3歳を過ぎると、社会性も出てきはじめ、食べるものも多様化します。虫歯になるリスクも上がってきますし、乳歯列も完成します。一日3回の歯磨きを徹底させてあげること、毎回フッ素を使用する事、がとても大切になってきます。この時期に虫歯を作らない事が、永久歯でも虫歯を作らない事に繋がってくるのです。
6歳〜 950ppm
→ check up gel のぶどう味など。 歯科医院専用のフッ素ジェルです(¥850)
6歳を過ぎると、永久歯に少しずつ生え変わってきます。大人の歯は一生使う歯になりますので、家庭用のものの一番濃度の高いフッ素を使用するようにしましょう。12歳くらいまで混合歯列期といって、大人の歯と子供の歯がお口の中に混在する時期は、虫歯になるリスクがぐっと上がります。仕上げ磨きは夜だけでも続けるようにしてください。
小学生になったら1人で磨けるから・・とほったらかしになる事も多いのですが、私はあえて、仕上げ磨きを続けてもらえたらと言いたいと思います。
虫歯を作らないようにする為には、フッ素だけの力ではどうしてもカバー出来ません。
どんな食事をとって、子供のまわりの大人から虫歯を作らず、また虫歯菌の数を増やさずにいられる環境を作る事などもとても大切になってきます。
みんなでがんばりましょう!
よく、小さい銀歯の詰め物が・・と言いますが、保険治療に於いて、レジンで治す事が出来ない大きな虫歯などは、銀歯が詰められることが多くあります。
写真のものは、セラミックスインレーと言って、銀歯のつめもので治すような大きな虫歯を白い詰め物で治した場合のものになります。
セラミックスインレーは、見た目がとても白く綺麗なのですが、強度という点に於いては、衝撃に弱かったり、破折するケースも多々見受けられます。そういう意味で、長持ちする詰め物は、金のインレー、(ゴールドインレー)の方が、やはり一番かもしれません。
見た目を考えると、お口を開けてキンキラキン〜と言うのも考えものだし、白い詰め物で治す方が一番、綺麗です。
ですので、当院の場合、虫歯の大きさによって、セラミックをおすすめする場合と、おすすめしない場合があります。将来性を考え、破折のリスクが高そうな場合は、セラミックスインレーをおすすめしない場合もあります。そのあたりは、個人差がございますので、噛み合わせや虫歯の大きさなど、診査を行った上で、お話させて頂きたいと思います。
お家で使うフッ素にもいろんな種類がありますが、どんなものが良いのでしょうか?
ここでは、年齢別に家庭用フッ素を分類してみました。
0、1、2歳
・レノビーゴ
・ピジョンのフッ素 など フッ素濃度約100ppmのものを選ぶ
3、4、5歳
・チェックアップこども ばなな味 など フッ素濃度約500ppmのものを選ぶ
・チェックアップフォームなども併用
・うがいが出来るようになれば洗口法もすすめる
6歳〜
・チェックアップこども グレープ味など フッ素濃度約900ppmのものを選ぶ
・チェックアップフォームなども併用
・うがいが出来るようになれば洗口法もすすめる
いろいろな商品がありますので、ここに記載しているのは一例です。
0、1、2歳の間は、飲み込んでも問題ない濃度のフッ素を取り入れること、また、1日3回、出来る範囲で使用してください。歯は、生え始めの頃が一番フッ素の取り込みがスムーズです。
1歳半ごろから、ぐちゅぐちゅぺっ、の出来る子供もちらほらといらっしゃることでしょう。これが出来るようになれば、そろそろフッ素濃度の高いものを選んで頂いて良いでしょう。目安としてはフッ素濃度500ppmぐらいです。2歳頃からは歯科医院でのフッ素塗布も初めてみましょう。虫歯が無くても歯科医院に来る習慣をつけて頂くことで、早めに虫歯を見つけられるし、また「歯医者さん慣れ」のできた子供は、治療になってもスムーズにスタート出来ます。
6歳を過ぎれば大人の歯(6歳臼歯)が生えて来ます。この頃からは、大人の歯が虫歯にならないように、特に気をつけて頂かなくてはなりません。フッ素濃度も900ppmと、大人と同じものを使用してください。フォームタイプや、洗口法などもあります。
子供の歯はいつか生え変わるから虫歯になっても大丈夫、ではありません。
大人の歯がきちんと生え変わって虫歯ゼロで使って行くには、子供の歯のうちから虫歯にならない習慣をつける必要があるのです。
矯正治療の間は、予期せぬことも起こるものです。このように、器具が外れてしまうことも多々あります。
自分で治そうとすると器具が壊れてしまうことなどもありますし、このまま放置しておくと噛み合わせや治療に支障を来すケースもありますので、外れてしまったらすぐに医院までご連絡下さい。
お手数をおかけしますが、宜しくお願い致します。
写真のような前歯が生えてくる乳歯は意外と多くあります。癒合歯、または癒着歯と呼ばれます。
2本の乳歯が何らかのきっかけでくっついてしまった状態で生えて来ます。
永久歯の頃には問題なく生えてくる場合もありますが、数が足らないケースもちらほら見受けられます。
いずれも、経過観察が必要ですので、乳歯の間はこのまま使ってもらい、永久歯に生え変わるころに一度レントゲンなどを撮影して精密検査を受けることをお勧めします。
乳歯で受け口だと、将来、大人の歯が生えてからも受け口になるのでは、、と心配な方も多くいらっしゃると思います。
歯並びは遺伝要因も多く占めるので、ご両親が受け口だと子供も受け口になる可能性は高いと思います。小さいお子さんは、顎を前に出す癖もあるようです。2〜3歳位まで様子をみて自然に治らないときには、一度ご相談においで下さい。
乳歯でも、永久歯でもこけたりぶつけたりで、歯が折れてしまうことは多々あります。
まず折れてしまったら、怪我の具合を確認して下さい。
次に、折れた具合にもよりますが、折れてしまった歯を牛乳などにつけて歯科医院まで持って来てください。
大きく折れた場合、歯科用の接着剤などで修復することが可能な場合もあります。
ですので、どんな小さなものでも、一度お持ち頂ければその具合で処置の方法を考えます。
また、場合によっては歯が抜けてしまう場合などもあります。
一番不安に思っているのは、お子さんの方ですから、落ち着いて対処してくださいね。
歯のクリーニング、これらには、歯石をはじき取るスケーリングと、歯の表面に付着したステインやバイオフィルムを破壊する目的のポリッシングなども含んでいます。
歯石は、プラークと呼ばれるしろっぽいネバネバしたものが、唾液中のカルシウムなどが沈着することで硬くなったもので、お家での歯ブラシなどでは取り去ることが出来ません。
歯科医院で、超音波と呼ばれる器械を用いて、はじき取ったり、ハンドスケーラーと呼ばれる器具でないと取ることが出来ません。
一方、コーヒーなど食べ物による茶渋や、タバコなどのステインは、普段の歯磨き粉などでは完全に取り去ることが難しく、研磨性の高い歯磨き粉などもあ市販されていますが、やはり限界はあります。
これら、歯の表面に付着する汚れは、放置しておくと、歯肉炎や歯周炎となって、歯ぐきからの出血、口臭などの原因となります。
ですので、たくさん溜める前に除去するのが理想です。
当院では、
(1)3ヶ月〜6ヶ月以内の歯のクリーニングと定期検診
(2)普段から、汚れをできるだけ溜めないようにするためのメインテナンス法の指導
を、おすすめしています。
また、汚れのたまるペースなどは、個人差がございますので、その人、その人によって、メインテナンスの間隔は異なります。
治療終了時に、次回のご来院日の目安をお伝えしておりますので、スタッフまでお尋ね下さい。