「虫歯菌の感染時期と虫歯の重篤度の関係」


虫歯の菌で有名な、ミュータンス菌。生まれたての赤ちゃんのお口の中には細菌はいません! お母さんやお父さん、まわりでお世話する人たちのお口から、子供へと感染していくのです。

赤ちゃんの歯が生え始める5〜6ヶ月の頃から、虫歯菌は定着出来る土壌ができあがります。

ここでとあるデータをみてみましょう。
・生後1歳半までに虫歯菌に感染した子供は、かなり重度の虫歯になる可能性がある
・生後1歳半〜2歳半までに虫歯菌に感染した子供は、カリエス発症のリスクが上昇する

つまり、出来るだけ、虫歯菌に感染する時期が遅い程、カリエスのリスクを減らす事が出来るのです。
2歳や3歳になっても母乳育児を続けていて、寝かせる時にくわえさせたまま歯磨きをしない子供さん、哺乳瓶で甘い飲み物を飲ませている子供さん・・ 虫歯菌が居なければ、虫歯にはなりませんが、離乳食を口移してあげていたり、生活の色々なシーンのなかで、気づかないうちに虫歯菌は子供に感染していくのです。

ですので、
・できるだけ、同じ食器を使わないようにする
・口移しでごはんを与えないようにする
・お母さんやお父さん、まわりでお世話をする大人が持っている虫歯菌の数を減らすようにする(虫歯がある場合は,放置せずに治療を済ませておくことや、キシリトールガムなどで積極的に虫歯菌を減らす環境を作る、など)

など、努力して頂ければと思います。

いつの日か、子供に虫歯菌も感染していくのですが、大切なのは、「感染の時期」です。
頭の隅に、このデータのことを置いておいて頂ければと思います。