Dental Column

歯科コラム

「ホワイトニング後、注意すること」

ここでは、ホワイトニングを行うにあたって、術後、気をつけて頂きたいことを挙げてみましょう。


オフィスホワイトニング後

・直後30分の、濃い色の飲食、または喫煙などはお控え下さい。かえって、着色が浸透することもあります。
・また、オフィスホワイトニング後24時間は、特に濃い色の飲食、喫煙などは控えて頂いた方が効果的です。
・オフィスホワイトニング後24〜48時間は、時々、不快症状が生じることもあります。軽度のものであれば、3日後以降、治まることもありますが、長引くようであればご連絡下さい。


ホームホワイトニング後

・ホームホワイトニングの場合は、ほぼ毎日ホワイトニングを行って頂きますので、特に直後30分だけは、濃い色の飲食や喫煙をお控え下さい。
・また、濃い色の飲食や喫煙などをされた場合は、色素が歯の内部に浸透する前に、歯磨きやうがい、ガムなどを噛んで頂くなど、ご配慮頂けると幸いです。
・ホームホワイトニングの場合は、慢性的に、凍みや違和感などの症状がある方も出て来られます。軽度であれば問題ないことも多いですが、ジェルの濃度を下げたり、装着時間を短くするなどの改善策もございます。ご不安があるようでしたら、一度ご連絡下さい。

「ホワイトニングが不可能な場合」

ホワイトニングが行えない場合や、時期を避けた方が良い方などがいらっしゃいます。必ず、お読み下さい。


■ホワイトニングが不可能な場合

・無カタラーゼ症の人 (ホワイトニングのお薬を分解する酵素を体内に持っていない人の為、ホワイトニング禁忌です。)
・前歯がすべて差し歯の人 (差し歯はホワイトニングでは白くすることが出来ません。差し歯ばかりの場合、ホワイトニングではなくセラミック治療などで白くすることが可能です。)
・テトラサイクリン歯;3度〜4度の方 (1〜2度の場合はホワイトニングが可能なケースもありますが、3〜4度までになってしまうと、思うようにホワイトニングでは効果を発揮しない場合もあります。詳しくは、ご来院頂ければと思います。)
・妊婦、授乳婦の方 (妊婦さんや授乳中の方への安全性が、現在の所確立されておりません。万が一に備え、当院では時期を改めて頂いております。)
・18歳以下の場合 (小児〜の場合、歯の根尖が閉じていれば問題ないとする先生もいらっしゃいます。当院では、18歳以下の場合、としておりますが、個人差も考慮し、18歳以下であってもホワイトニングを行うケースもあります。詳しくはご相談下さい。)

「ホワイトニングの手順」

ホワイトニングをスタートして行くにあたり、当院では、綿密なカウンセリングからスタートして行きます。
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カウンセリングでは、まず始めに、今までにどんなタイプのホワイトニングをしたことがあるか、また、今一番気になっているところは、どこなのか・・など、様々な質問をさせて頂きます。ホワイトニングに対してのイメージや知識は、個人差がかなり大きい為、その意識のギャップを埋めて行くのが目的です。

問診の後、当院で行っているホワイトニングに関しての手順や内容に関するご説明をさせて頂きます。

その後、お口の中を拝見させて頂きます。

歯の色、ホワイトニングに適している歯なのか、詰め物や、虫歯などがないのか・・
安全にホワイトニングを施術して頂く前には、必ず、検査が必要になります。
また、ホワイトニング前には歯のお掃除もさせて頂くことがほとんどです。ホワイトニングは、自分の歯をさらに白くするものなので、自分の本来の歯の色を出す為にもクリーニングが必要になってくるからです。

そして、現在の歯の色を一緒に確認させて頂き、いよいよホワイトニング開始です。

わからない事など、色々とおありだと思いますので、遠慮なく、どんどんお尋ね下さいね。

「ホワイトニングの種類」

ホワイトニングにはオフィスホワイトニング(医院で行うもの。可視光線を用います。)と、ホームホワイトニング(自宅で行うもの。薬剤とカスタムトレーを用います。)の2種類があります。

■オフィスホワイトニング
これは、可視光線と呼ばれる470nmほどの波長の出る光を用いて、歯の表面に塗布したホワイトニング剤を活性化させて白くする方法で、医院で行います。
光には色々な種類があり、アルゴンレーザー、LEDライトなど色々な製品が発売されています。
どのような種類のものであっても、基本的には、熱作用によって、ホワイトニング剤(過酸化水素や過酸化尿素)が色素を分解するスピードを高めることが目的です。
この分解のスピードは、熱が高ければ高い程早くなるという仕組みです。
オフィスホワイトニングは即効性がある分、早く白くされたい方には有用です。
しかし、オフィスホワイトニングだけでは、元の色に戻るスピードもやや早いと言われているため、確実に白くされたい方の場合は、ホームホワイトニングも併用されることをお勧めします。

■ホームホワイトニング
ホームホワイトニングは、患者様それぞれの歯形に合わせた専用のホワイトニングトレーを作製し、そこにホワイトニング剤を流し込んで白くするものです。
ホワイトニング剤は、過酸化尿素や過酸化水素など、様々な濃度があり、早く白くしたい人、歯がしみやすい人、起きてる間に使いたい人、など、色々なニーズに合わせて選んで頂くことが可能です。
よく、海外でホワイトニングをされたことがあるとおっしゃられる方の中に、自分でトレーを作ったタイプのものを使っていたと聞くことがあります。これが結構、大きくて使いづらく違和感があったとの話も多くありました。
しかし、当院でお勧めするタイプのものは、ご自身の歯型に合わせたもので、しかもトレーの厚みも薄いタイプのものを使用しますので、違和感もほとんど無くお使い頂けます。
確実に白くされたい方白さを長く維持されたい方にはホームホワイトニングがおススメです。

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「ホワイトニングの仕組み」

次に、ホワイトニングの仕組みについてお話ししましょう。

ホワイトニングは、基本的にお薬を使って白くして行きます。
過酸化水素、過酸化尿素などが、主に使われるお薬の代表です。簡単に言ってしまえば、様々な濃度があり、濃度が高ければ高い程白くなります。そして、お薬と歯が触れている時間が長ければ長い程白くなります。

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しかし、過酸化水素は時間が経つ程、分解されて水になりますので、その反応時間にも限界があります。また、過酸化尿素も時間が経つ程、過酸化水素を経て水に分解されますので、こちらも限界があります。

こういったお薬の特徴を踏まえて、適切なホワイトニングの時間や濃度が研究された結果、現在の方法でホワイトニングが行われています。
当院では、オフィスホワイトニングとホームホワイトニング、2種類の王道の方法を取り入れておりますが、詳細は別のコーナーでお話ししましょう。

「歯周ポケット」

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この道具は、プローベという道具です。歯と歯ぐきの溝の深さを計測する時に使います。

歯と歯ぐきの溝、いわゆる、歯周ポケットは健康な人で、だいたい2〜3mm程度の深さを計測します。
炎症があって歯ぐきが腫れていたり、歯周病が進行して歯を支える骨が減っていたりすると、このポケットの深さは4mm〜、深い人だともっと大きな数値を示します。

歯ぐきは、骨とくっついています。

歯肉炎と言って、骨が減らずに歯ぐきだけが腫れている場合は、きちんとしたクリーニングを行って、お家でもきちんと歯磨きをしてもらえれば必ず治まります。

しかし、歯周炎(昔で言う歯槽膿漏、歯周病などとも言います。)になってしまうと、歯を支える歯槽骨と言う、骨が減ってしまう病気の場合は、骨が再生するのはとても難しいので炎症を取り除けたとしたら、歯ぐきは、元の位置よりも下がった所で落ち着きます。
つまり、歯が長くなったように感じる方もいらっしゃるでしょう。

このように、歯ぐきに炎症があるのかどうか、歯周病や歯肉炎になっているのかどうかを計測する時に、このプローベは活躍します。
メインテナンスでお越しいただいた時にも、前回の数値と比較して、炎症の有無を調べたりすることもあります。

計測する時は、少しだけ、チクチクとした感覚があると思いますが、ほんの少し、頑張ってくださいね。

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